なぜ自働化は「現場から」始めるべきなのか

自動化

前回は、自働化は「何を良くするか」を決めることが重要だと解説しました。
では、その「良くしたいこと」はどこから見つければ良いのでしょうか。

結論はシンプルです。

現場に入らないと、本当の課題は見えません

■なぜ現場に入る必要があるのか

結論は、現場に入らないと、本当の課題は見えないからです。

工程表や作業指示書には、作業の流れは書かれていますが、

  • 実際にどこで手間取っているのか
  • どこに気を使っているのか
  • どこがやりにくいのか

といった”リアルな負担”は書かれていません。

これらは実際に作業してみて、初めて分かるものです。

■現場に入ることで見えること

現場に入って作業することで、次のような気づきが得られます。

  • 工程表には出てこない、隠れたムダや負担
  • 作業者が無意識にやっている工夫
  • ミスの起きやすいポイント

特に重要なのは、「気を使う作業」や「何となくやりづらい作業」です。

こういった違和感こそが、改善の入り口になります。

■「知っている」と「やったことがある」は違う

設計や検討の段階では、

  • 「この作業は問題なさそう」
  • 「このやり方で行けるはず」

と判断してしまいがちです。

しかし実際にやってみると、

  • 思ったより持ちにくい
  • 微妙に位置合わせが難しい
  • 取り出しに時間が掛かる

といったズレが必ず出てきます。

この差が、自働化失敗の原因にもなりえます。

■一番重要なのはコミュニケーション

現場に入る目的は、単に作業を体験することではありません。

現場の人と話すことが最も重要です。

作業しながら、

  • ここやりにくくないですか?
  • ミスってどこで出やすいですか?
  • いつも気をつけていることはありますか?

といった会話をすることで、自分だけでは気づけない課題が見えてきます。

また、こういった聞き取りは、現場の外から聞くよりも、

現場の中で作業しながら聞く方が、より本音を引き出せます。

■現場が無い場合はどうするか

とがいえ、

  • 新製品でまだラインが無い
  • これから立ち上げる工程

といったケースもありますが、その場合でも、現場視点は持てます。

既存製品がある場合

  • 実際に工程に入り、作業をする
  • 熟練作業者にヒアリングする
  • 監督者に話を聞く

新製品の場合

  • 製品コンセプトや構成を理解する
  • 類似工程を探す

 類似工程がある場合は、同じように現場に入って、確認します。
 類似工程が無い場合は、生産準備の内容を現場に共有し、意見をもらいます。

何にしても、現場の考え方は取りに行くことが重要です。

■まとめ

今回のポイントを整理します。

  • 現場に入らないと、本当の課題は見えない
  • 違和感ややりにくさが改善の入り口になる
  • 作業だけでなく、現場とのコミュニケーションが重要
  • 現場が無い場合でも、現場視点を取りにいく

自働化は、現場を知ることから始まります。

次回予告

次回は、現場で見つけた課題をどのように整理するのか。
「課題抽出と具現化」について解説します。

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