コラム

技術者ほど陥りやすい? 専門用語で自分を守っていた頃

製品開発、製品設計、製造プロセス設計、調達、加工、組立、検査、品質管理、物流。20代後半の私は、一通りの関係者と深く関わる機会を得て、生産活動全体の流れが少しずつ見え始めていた。そんな頃、先輩社員からある指摘を受けた。「お前の話は難しい。伝...
考え方

インターンシップ生を迎えて。私が学生に「生産技術とは何か」を伝えたい理由

今期から準備を進めていたインターンシップ課題を使い、初めてインターンシップ生を受け入れた。今回参加してくれたのは、院生1名、学部生2名の計3名。初日は会社説明から始まったのだが、この時間になると毎回同じことを思う。「何度説明しても、自分の会...
制御設計

自由度が高いほど難しいHMI設計

一昔前、FA機器のタッチパネルと言えば、黒い背景に白い文字が並び、スイッチも味気ない長方形の中に機能名称が書かれている。そんな非常にシンプルなものが主流だった。しかし近年のタッチパネルは画面解像度や処理能力が向上し、多彩な表現が可能になった...
標準化

シグナルタワーの色

あなたの職場の設備では、シグナルタワー(積層表示灯)が何色のときに何を意味するだろうか。「緑は運転中、赤は異常」そう答える方が多いかもしれない。しかし実際には、同じ会社であっても職場ごとにルールが異なり、場合によっては同じ工場内でも設備ごと...
コラム

現場を知ること

最近、人材不足の影響もあってか、新卒者がそのまま生産技術部門へ配属されるケースが増えているように感じる。もちろん、新卒者の能力を否定するつもりはない。実際、論理的思考力や学習能力、柔軟な発想といった面では、若手ならではの強みも多い。しかし、...
工程設計

「一度、バカになる」

設備検討をするとき、私が意識していることがある。それは、一度「バカになる」ことだ。もちろん本当に何も考えなくなるわけではない。これまで積み上げてきた知識や経験、常識をいったん脇に置いて、まるで何も知らない人間になったつもりで考えてみるのであ...
標準化

コツを教える前に考えること

以前、半自動の組立設備を導入したときの話。その設備は、ベースとなる部品を治具にセットし、2~3個の部品を仮組みしてからスタートボタンを押すと、設備に引き込まれて加工が始まる仕組みだった。導入直後、ある作業者からこんな質問を受けた。「どうやっ...
設備保全・トラブル対応

専門性が高い人ほど灯台下暗しになる

今では工場内に立派な保全部隊があり、設備トラブルの一次対応も多くを担ってくれている。しかし以前は、生産技術が保全業務を兼ねていた。工場内には数多くのラインや設備が稼働しているため、内容の大小こそあれ、一日に何度も直通電話(当時はPHS)が鳴...
再発防止

落下品をゴミと思うなかれ

組立ラインを観察するとき、私は落下品に注目するようにしている。それは過去に経験した、ある品質問題がきっかけだ。■「あり得ない不良」の発生ある組立ラインで、製品内部の小さな部品が正規とは異なる方向で組み立てられた状態で市場へ流出した。その部品...
現場改善

なぜ止まらないのか? ライン観察で見えてくる本当の異常

生産ラインの改善を進めるためには、まず現場をよく観察し、課題を抽出することが重要である。その際、多くの人は設備停止や工程内の滞留、不良発生といった「目に見える問題」を探そうとする。実際、それらは改善活動における重要な着眼点だ。しかし、生産技...