前回は、自働化は「現場に入ること」から始めるべきだという話をしました。
では、現場に入って見えてきた違和感や気づきは、どのように扱えばよいのでしょうか。
結論はシンプルです。
課題は具体的に書くことで価値が決まります。
今回は、良い課題と悪い課題の違い、そして具現化のポイントについて解説します。
■なぜ課題の書き方が重要なのか
現場で気づいたことをそのまま書いても、実はほとんど役に立ちません。
例えばこんな表現です。
- 作業が大変
- 手間がかかる
- 時間がかかる
これでは、何も分かりません。
なぜなら、
- どの作業なのか
- どれくらい大変なのか
- 何が原因なのか
が全く伝わらないからです。
■良い課題と悪い課題の例
それでは、実際の例で見てみます。
【NG】
同一部品を取り出して、6回組付けしている。
【OK】
A-××○○という部品を作業者が6個ひとつずつ箱から取り出して組付けをしている。
- 1個当たり4秒
- 持ちにくい形状
- 基準方向があり、気を使う
どうでしょうか。
OKの方は、
- 作業内容
- 時間
- 負荷
- 気を使うポイント
が明確になっています。
【NG】
ネジ締めが40本ある。
【OK】
ケース C-××○○ に対し、
- ブラケット6点
- プレート1点
- ネジM6を計40本使用
手への負担が大きく、時間が掛かる。
このように書くことで、課題の輪郭がはっきりしてきます。
■具体化すると何が変わるのか
課題を具体的に書くことで、次の3つが変わります。
例えば、「時間がかかる」という課題でも、
- 取出しに時間がかかるのか
- 位置合わせに時間がかかるのか
で、対策は全く変わります。
曖昧な課題は、人によって解釈がバラバラになります。
しかし具体的に買うことで、誰が見ても同じ理解にできます。
現場で感じた違和感は、時間が経つと忘れます。
しかし具体的に残しておくことで、当時tの状況を再現できるようになります。
■「自働化ありき」で考えない
ここでよくある間違いがあります。
最初から「自働化」を前提にしてしまうことです。
例えば、
といった考え方です。
しかしこれをやると、
といったことが起きやすくなります。
大事なのは「ただ事実を書くこと」です。
■良い課題の条件
ここまでをまとめると、良い課題とは次のようなものです。
言い換えると「現場の再現性がある」課題が良い課題です。
■まとめ
今回のポイントです。
課題の質が、そのまま改善の質になります。
次回予告
次回は、抽出した課題をどのように整理するのか、
「SQCDによる優先順位付け」について解説します。

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