課題は「具体化」で9割決まる|良い課題と悪い課題の違い

自動化

前回は、自働化は「現場に入ること」から始めるべきだという話をしました。

では、現場に入って見えてきた違和感や気づきは、どのように扱えばよいのでしょうか。

結論はシンプルです。

課題は具体的に書くことで価値が決まります。

今回は、良い課題と悪い課題の違い、そして具現化のポイントについて解説します。

■なぜ課題の書き方が重要なのか

現場で気づいたことをそのまま書いても、実はほとんど役に立ちません。

例えばこんな表現です。

  • 作業が大変
  • 手間がかかる
  • 時間がかかる

これでは、何も分かりません。

なぜなら、

  • どの作業なのか
  • どれくらい大変なのか
  • 何が原因なのか

が全く伝わらないからです。

■良い課題と悪い課題の例

それでは、実際の例で見てみます。

現場作業の例

【NG】
同一部品を取り出して、6回組付けしている。

【OK】
A-××○○という部品を作業者が6個ひとつずつ箱から取り出して組付けをしている。

  • 1個当たり4秒
  • 持ちにくい形状
  • 基準方向があり、気を使う

どうでしょうか。

OKの方は、

  • 作業内容
  • 時間
  • 負荷
  • 気を使うポイント

が明確になっています。

新製品の例

【NG】
ネジ締めが40本ある。

【OK】
ケース C-××○○ に対し、

  • ブラケット6点
  • プレート1点
  • ネジM6を計40本使用

手への負担が大きく、時間が掛かる。

このように書くことで、課題の輪郭がはっきりしてきます。

■具体化すると何が変わるのか

課題を具体的に書くことで、次の3つが変わります。

①課題の本質が見える

例えば、「時間がかかる」という課題でも、

  • 取出しに時間がかかるのか
  • 位置合わせに時間がかかるのか

で、対策は全く変わります。

②他人と共有できる

曖昧な課題は、人によって解釈がバラバラになります。

しかし具体的に買うことで、誰が見ても同じ理解にできます。

③後から見返せる

現場で感じた違和感は、時間が経つと忘れます。

しかし具体的に残しておくことで、当時tの状況を再現できるようになります。

■「自働化ありき」で考えない

ここでよくある間違いがあります。

最初から「自働化」を前提にしてしまうことです。

例えば、

  • ここはロボット化できそう
  • 自働化した方がいい

といった考え方です。

しかしこれをやると、

  • 自働化に関係の無い残課題を見逃す
  • 無理に自働化を当てはめようとする
  • 本質的な改善を逃す

といったことが起きやすくなります。

大事なのは「ただ事実を書くこと」です。

■良い課題の条件

ここまでをまとめると、良い課題とは次のようなものです。

  • 作業内容が分かる
  • 数値で表されている
  • 負荷や難しさが書かれている
  • ミスやリスクが見える

言い換えると「現場の再現性がある」課題が良い課題です。

■まとめ

今回のポイントです。

  • 課題は曖昧なままでは使えない
  • 数値・品番・状況まで具体的に書く
  • 自働化を前提にしない
  • 誰が見ても同じ理解になるように心がける

課題の質が、そのまま改善の質になります。

次回予告

次回は、抽出した課題をどのように整理するのか、
「SQCDによる優先順位付け」について解説します。

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